熱風書房 青山
Netpoosyobou Aoyama
青山の小さな書店です。店内は本の森に見立てられ、中央にはツリーと名付けられた成長する木のメタファーとしての階段があります。そこに座って本を読む人が現れると「本という木になる(実る)人」という情景が出現します。
その後、増築しました。黒のイメージの既存部分になかった朗読会や映写会のできるスペースを求められました。既存部分のイメージの確保と新規部分のイメージの対比や狭小空間の圧迫感の軽減のため白をコンセプトとし重力を感じさせない空間としました。段状の客席や座り込んで読める装置としての階段、階段下を利用した床下スペースで構成されています。それらは、ほとんどのボリュームを占める段状空間、影のできない間接照明、壁付けのソファ、幻想的な本棚照明などによって達成されています。さらに、できるだけ多く求められた収納機能は、階段下や柱型によって残されたスペースを含め獲得しています。
所在 :東京都港区
設計監理 :バサロ計画
施工 :株式会社千創
延床面積 :65㎡